2025年9月7日日曜日

読書会「永瀬清子の詩を読む」


2025年9月7日(日) 

読書会永瀬清子の詩を読む」を行いました。 

 


参加者がそれぞれ思い入れのある詩や文章について語り、朗読しました。 

 

「熊山橋を渡る ─ 一九四八年一月十四日 ─」 

「思い出の中の母」(次女・井上奈緒さんの文) 

「私の足に」 

「辿る ── 戸塚八重子に 

「あけがたにくる人よ」 

「古い狐のうた」 

「降りつむ」 

「愁いの顔」 

「女の闘い」 

「腕なき鬼」 

 


・熊山橋の詩集は、本人の人となりや農家をしていた生活風景が
広がる、とても良い詩集。
 
・とても行動的な女性で、今でも古びていない。 

「一粒の蓮の実を長く隠しておくことだよ」鮎川信夫の言葉に共感し、 

「ある朝ふと眼がさめ、南の風に蓮の花のあやしくあまい匂いを嗅ぐ時」タゴールの詩集「ギタンジャリ」を十代の頃に読み、時がほんの少しずつ達成していく事」を信じた彼女の生き方を見習いたい。 

・あの人が来てくれたなら、自分の人生は変わっていただろうか。今は今で幸せだけど、と感じた。 

・初めて永瀬清子の詩を知ったときの驚きを思い出した。 

・晩年になるにつれ、詩のみずみずしさが際立っている。 

・戦争が終わった後の日本の人たちへの応援歌、と感じた。 

テレビで歌舞伎「綱館」の老女茨木を見て「腕なき鬼」こそ自分の詩の源流に気がついた。老女茨木は、茨木のり子のペンネームの関係が強い。