2024年5月18日
あいち文学フォーラム主催イベント
文学散歩「ミステリーの聖地をめぐる~小酒井不木、江戸川乱歩のゆかりの地(名古屋市、蟹江町を中心に)~」を行いました。
愛知ゆかりの作家・小酒井不木と江戸川乱歩のゆかりの地を、マイクロバスで巡ります。
江戸川乱歩(1894-1965) 推理小説作家。三重県名張市出身。学生時代を名古屋市で過ごす。
乱歩と不木の関わりはとても深く、不木は乱歩のデビュー作『二銭銅貨』を絶賛して世に送り出しました。のちに休筆宣言をした乱歩を誘って、小説合作組合「耽綺社」を結成するなど、終生乱歩を助けていました。また乱歩の熱心な勧めで不木自らも創作活動を始め、豊富な医学知識に基づいた作品を手掛けました。『人工心臓』『恋愛曲線』などは、日本におけるSF小説の先駆的作品です。
小酒井不木 宅跡碑(昭和区鶴舞)
小酒井不木は、1917年に東北大学医学部助教授となり、同時に海外に留学しましたが、病を患って帰国しました。
以後、この地に住み、闘病生活とともに、医学生の指導と文筆生活にはげみました。
瑞陵高校メモリアルパーク(旧 愛知県立第五中学校)
乱歩の出身校であり、学生時代は押川春浪や黒川涙香などの小説に親しんでいました。
瑞陵高校は、外交官・杉原千畝の母校で有名です。
江戸川乱歩 旧居跡記念碑(栄スカイル入口付近)
料亭 寸楽園跡地記念碑、大須ホテル跡地などを車窓から眺め、乱歩・不木ゆかりの地を巡る旅行は、蟹江町へ移ります。
昼食は「味彩(あじさい)・もへの」で地産地消のご膳料理をいただきました。色とりどりの和洋料理を楽しみました。
郷土料理もろこの佃煮が甘辛くて、とても美味しかったです。
蟹江町歴史民俗資料館にて、小酒井不木の展示室を見学
鹿島神社内の文学苑にて、不木の句碑
「いつとんで きたか机に 黄の一葉」
不木生家跡から、蟹江図書館にて、不木生誕地碑
蟹江町観光交流センター「祭人(さいと)」から見晴らす名古屋
晴天の下、参加者の皆さまの笑顔も、みな晴れやかな文学散歩でした。
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