2016年7月24日(日)
二葉館の読書会のイベントで、愛知県の奥三河・津具村(北設楽郡 設楽町 津具)への文学散歩ツアーに参加しました。
津具村出身の小説家・佐々木味津三(ささき みつぞう)の探訪と、きらきら文庫を訪ねる日帰りの旅です。
津具在住の作家・金田喜兵衛(かなだ きひょうえ)氏の案内のもと、
まずは「津具の七賢人」について紹介されました。
長谷川悟石(書家)、熊谷弘(裁判官)、村松乙彦(日本画家)、
佐々木味津三(小説家)、夏目一平(郷土史家)、中村明人(軍人)
次に、文化資料センターへ赴き、津具や佐々木味津三について
佐々木味津三や、「旗本退屈男」で主演を演じた市川右太衛門ゆかりの資料が展示されていました。
金田氏は『佐々木味津三評伝 それでも書く』を著しており、
佐々木味津三の代表作である大衆文芸「右門捕物帳」「旗本退屈男」の解説や、
若き日のエピソードや妻・克子への思いなどを解説されました。
家主の渡邊満洲子さんが、こどもたちとの交流と母親の子育てのために開放した小さな図書室です。
「キャベツくん」(長新太)、「きょうはマラカスのひ」(樋勝朋巳)、「はらぺこあおむし」の歌と、
地元のこどもたちとの交流を通じて、本に親しむことの素晴らしさ、
読み聞かせ活動をすることで、自分たちもいきいきと暮らすことの楽しさは、
語りの会の方々のあたたかい笑顔を通じて、とても心地よく伝わりました。
本を通じて、貴重な出会いと、心ゆたかな時間が生まれる。
「本との出会い、豊かな時間」とは、名古屋の正文館書店のキャッチフレーズですが、
まさにその言葉がよく似合う、そんな一日でした。