2017年1月8日日曜日

二葉館の読書会・遠藤周作「男の一生」

名古屋市東区の二葉館で、読書会を行いました。



テキストは遠藤周作「男の一生」(上巻)。
戦国時代の武将・前野将右衛門長康を描いた、壮大な歴史小説です。



織田信長に仕えるも、暇を出されてしまい、やがて親友の蜂須賀小六と共に木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)に仕えます。

野武士から成り上がり、仲間と共に出世していくところは、血沸き肉躍る展開で、読んでいてとても楽しいです。

恋に苦しんだり、人並みに悩みを抱えるなど、人間くさい部分もみられ、面白い作品です。

主人公の生まれ育った地が現在の愛知県江南市なので、木曽川をはじめとした近隣の地名が数多く出ており、まさに愛知の文学、ということで、議論もとても楽しく盛り上がりました。




藤吉郎や小六と共に出世して、様々な戦をするところは、戦国時代のおもしろさのエッセンスが詰まっています。将右衛門の弱さも描いているところも共感が持てて良かったです。



終了後は名古屋駅へ移動して、食事会。
とっても美味しかったです。