2016年7月5日火曜日

坪内逍遥ゆかりの地をめぐる文学散歩

2016年7月3日(日)

あいち文学フォーラム主催で、文学散歩を行いました。
日本の近代文学に多大な影響を与えた人物・坪内逍遥(1859-1935)をめぐる旅で、
名古屋から美濃加茂へ、逍遥ゆかりの地をたどります。


愛知英語学校址
現在は中区・丸の内の日本郵政名古屋ビル(解体予定)で、
外国人教師の授業でシェイクスピアのハムレットに出会い、
それがシェイクスピアの翻訳、全集刊行へとつながります。



貸本屋「大惣」址
中区・錦
明治維新の当時、最大の貸本屋として栄えており、
10歳だった勇蔵少年(逍遥)は、毎日のように通いつめ、
後年「心の故郷であったと言ってよい」、と追憶しています。



岐阜県へ。
美濃加茂駅・逍遥像
 


おいしい昼食



美濃加茂ミュージアム
 
美濃加茂では、坪内逍遥とならんで
偉大な業績を残した歴史学者・津田左右吉についても学びます。



展望台からの眺め
               



津田左右吉 旧居
 




太田宿 近辺
 



旧太田脇本陣 林家
 


逍遥の親友であった豪商・林小一郎は、政友会の代議士として交友関係も広く、
板垣退助や柳原白蓮などが宿泊しました。



太田小学校 逍遥顕彰碑



太田代官所址 虚空蔵堂のムクノキ
 
この陣屋内の役宅で逍遥は生まれました。
当時、逍遥の父は太田代官所の実務官僚のトップで、
水戸天狗党が太田宿を通過する際、難しい判断に迫られ、
冷静な対処をして事なきを得ました。

当時6歳だった逍遥は、水戸の藩士に頭を撫でられ言葉をかけられた、
と書き残されています。
60歳で帰郷したとき、妻とともにこの木の前で記念撮影をしました。



ふたたび名古屋へ。
名古屋駅近く 坪内逍遥 旧居址
逍遥は10歳から18歳まで、ここで過ごしました。



実際に現地を訪ね、その人がどんな生活をしたのか、
その人がどんな思いをしていたのか。

さまざまな思いを馳せる一日でした。



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